おいしい果物や野菜を作るためには摘果と言って
収穫までの間に、数を制限するために早めに花や実を摘むと
1つづつの果実に栄養がゆきとどくのだそうだ。
友人の秋田の農家さんから
摘果した青いトマトをなんとかできないだろうか。
というご相談をいただいた。
最初は気軽に、
アメリカでは、フライドグリーントマトっていう
スライスした青いトマトをフリッターにしたものや
グリーントマトのパイは、家庭料理のひとつ。
漬けもの系やジャムやカレーに添えるチャツネや
青いサンドライトマトはどう?
などと、お答えしていたら
熟したトマトの活用法もぜひ・・・というご依頼になった。
「シシリアンルージュ」という名前の宅急便が届いた。
見ているだけで元気になりそうなビタミンカラー。
プチトマトをひとまわりぐらい大きくした可愛らしいサイズ。
食べるのが、もったいないぐらいの美しさだった。
農家さんからは加熱調理用というご説明だったけれど
生のままでも、甘さと酸味のバランスがよくて濃い味わい。
完熟していても、香る青い感じの爽やかさは昔のトマトを思い出す。
通常の日本のトマトを加熱調理すると
水っぽさが気になるので、
酢やレモンを加えて味を引き立たせるけれど
シシリアンルージュは、加熱しても酸味が残るので、
ほんの少しの塩だけで濃厚なトマトソースになる。
そういう意味では、加熱調理にも向いているトマト。
加熱したトマトソースを冷やしてもいいのだろうけれど
生を刻んで、冷たいトマトのパスタに仕立てたら
ほんの少しでもアクセントになる味で、ピッタリだった。
煮たり焼いたり漬けたりいろいろ試作してみて
今回のターゲットである主婦向けの資料を提出した。
好き嫌いで仕事をしてはいけないけれど
この仕事をしていて
楽しくて仕方なかった。
一生懸命作っている想いのこもった食材を
もっと知ってほしいし
伝えるお手伝いが出来たら本当に嬉しい。
今の時流としては、地産の食材をキーワードにする傾向にあるから
そのあたりを絡めて、もっと村起こし的なイベントだったり
B to B やB to Cにも広げる仕組みを作れたら・・・
と、いろいろな可能性と自分のネットワークが頭に浮かんだ。
農家さんの熱い思いが、すっかり移った楽しいお仕事だった。
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