モロッコに行った友人から
スパイスを、おみやげにいただきました。
「魚用と肉用だよ」
と、手渡されました。
使いたくてうずうずして、
魚のスパイスでタジン鍋を作ってみました。
モロッコ料理の正式な味の見当がつきません。
設計図のない建築物を作るような気分で
魚にスパイスと白ワインをふりかけて漬け込んだ後、
タジンに材料を放り込んでゆきました。
やがて、タジン鍋から湯気が立ち、
エキゾチックなスパイスの香りが
キッチンに立ち込めました。
カレーに似てるけれど、
爽やかで、体験したことのない華やかな香り。
タジン鍋は、水を一滴も使わずに調理できる、砂漠の民のための蒸し鍋。
思いつきで入れたじゃがいもが、魚介と野菜のうまみを
ギュッと吸って、おいしく仕上がりました。
見当もつかない料理を作るのは
初めて訪れる国を旅してるときみたいに、ドキドキしました。
ごちそうさまでした。
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